
妊活や精力増強のためには亜鉛が重要だという情報は、雑誌やネットなどでよく見かけます。
実際、精力剤や妊活サプリには必ずと言って良いほど亜鉛などのミネラルが配合されていますし、その配合量もアピールされています。
亜鉛はミネラルの一つですが、マグネシウムやカリウム、セレン、カルシウムなどの他のミネラルにも精力増強効果はあるのでしょうか?
ここでは、精力アップにつながるミネラルの種類とその効果について解説していきます。
身近にあるけど意外と知らないミネラルについて、きちんとした知識を持っておくことで日々の生活に有効に活かすことができます。
ミネラルの働き
ミネラルには様々な種類があります。
その中で生命の維持に欠かせないものは「必須ミネラル」と呼ばれています。
必須ミネラルには
亜鉛、マグネシウム、カリウム、セレン、カルシウム、クロム、マンガン、硫黄、鉄、銅、リン、ヨウ素、コバルト、塩素、モリブデン、ナトリウム
の16種類あります。
これらは体内で合成することはできないため、食事やサプリメントで外部から摂取するしかないのです。
そのため生命維持のためには、意識してミネラルを補給する必要があります。
精力アップにはやっぱり亜鉛

必須ミネラルの中の「亜鉛」は、セックスミネラルと呼ばれるほど精力増強に効果的です。
亜鉛の効果には精子の数を増やす、精子の運動能力を向上させる、ED予防、性欲や精力増強などがあります。
そのため精力アップのためには、亜鉛を積極的に摂ることが大切です。
反対に亜鉛が不足すると、精子数の減少や勃起不全、男性ホルモンのテストステロン値の低下、不妊の危険性などのデメリットが発生します。
だからと言って、大量に亜鉛を摂取すれば良いというものではありません。
耐用上限量が決められていて、30歳以上の男性は1日45mgを超えて亜鉛を摂取してはいけません。
上限を超えてしまった場合、吐き気や腹痛、下痢といった症状が出ることがあります。
他のミネラルの精力アップ効果

他の必須ミネラルにも、男性機能に関連性のあるものがあります。
中でも代表的なものを簡潔にまとめましたのでご参考になさってください。
マグネシウム
マグネシウムは精神状態の安定化が期待できるため、心因性EDの改善に期待できます。
また血流を良くする働きもあるため、血流不足によるEDなども改善が期待できます。
クロム
クロムは脂質の代謝を助けるため、動脈硬化を予防する効果があります。
血管内の不要物の堆積や動脈硬化は血流を悪くするため、精力減退につながります。
セレン
セレンも不足すると精力減退を早めてしまいます。
昔は人体にとって毒とみなされていましたが、研究が進むにつれてセレンも必須なミネラルということがわかりました。
カルシウム
カルシウムは神経の働きをサポートしてくれます。
勃起や射精に必要な神経の健康維持には大切な栄養素です。
鉄
鉄には血液中の酸素を運ぶ働きがあるため、摂取することで勃起力を支える役割を果たします。
カリウム
カリウムは血圧低下やエネルギーを作るサポートをしてくれます。
血圧低下は動脈硬化予防につながるため、間接的に精力アップに貢献してくれます。
ミネラルと精力 まとめ
このように、亜鉛を中心に精力増強につながるミネラルはとても多いです。
必須ミネラルの中には直接精力増強に結びつかないものもありますが、生命活動に不可欠な栄養素です。
精力増強、精力回復には何よりもまず健康体が基本です。
精力を支える基礎になりますので、マルチミネラルや精力剤などを活用して、不足しないように摂取したいところですね。

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